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執筆者の写真岡﨑幸治

10年前、人生どん底期の始まり 最終話

更新日:2023年11月18日

前回の内容


前回の第2話では、会社を目の前にして心が折れて自暴自棄になってしまい、東京へ逃げ出したこと、



そして、その頃よく聞いては人生に嘆いていた曲、アンジェラ・アキさんの曲、

手紙~拝啓十五の君へ』についてお話しいたしました。



第1、第2話をまだお読みになっていない方は是非とも下記をクリックしてください。






2013年、10年前の今頃


今回第3(最終話では)、この曲と私についてお話しして終わりにしたいと思います。



それでは時間を10年前の今頃、2013年の8月下旬から9月上旬に戻します。



私は30~31歳でした。



1年間で何度も入職と退職を繰り返してしまった私は、本気で画像のセリフのような状態でした。



そして、『手紙』を何度も繰り返し聴いては人知れず泣いていました。




あの頃は本当に人生に病気に絶望していたため、



病院にしっかり通って病気に立ち向かおう!



そんな気持ちも無くしてしまっていたため、親に代診に行ってもらったり、

とにかくただ処方された薬を飲んでいるだけの状態でした。



医療機関と繋がりを保っていたことだけが唯一よかった点かもしれません。



それから約4年の歳月が流れた2017年1月末頃、35歳になった頃、

私はひょんなことから2∼3ヶ月の入院生活を送ることになりました。



そして2017年の4月、退院と同時にデイケア(メンタル疾患者のリハビリ施設のような場所)

に通うように。



そこで初めて真剣に病気と向き合うようになり、症状は見る見る改善、



2020年10月7年1ヶ月ぶりに社会復帰を果たすことができました。



“あの曲”も大分前からすっかり聴かなくなっており、

むしろ聴いていたことさえ忘れていました。





奇跡か、偶然か、


2013年8月末、東京へ逃避したあの日から丸10年が経ち、

今では自分の目標・夢の軸をしっかり持ち、

充実した日々を過ごすことが出来るようになりました。



今でもデイケアには定期的に通い、最近新しく設立された『デイケア合唱部』にも所属することに。



元々歌うことは好きですし、大きな声を出すことは

ストレス発散にもなります。



そして明日の9月14日(木)に初めての発表会を行います。



何とそこで歌う曲こそが、

手紙~拝啓十五の君へなのです



もちろん自分が提案したわけでは決してありません!



むしろあの頃の記憶が蘇るトラウマ的な曲・・・



ちょうど10年ぶりにまたこの曲と再会するとは微塵も思ってもいませんでした。



出会い直し、とでもいうべきか、この曲にはがあるのかもしれません。



しかし、あの頃とはまったく違う角度で歌詞を読むことが出来るようになっていました。



印象的な歌詞を抜粋してみました。




~自分とは何でどこへ向かうべきか問い続ければいいのです~


【2013】➡問い続けたところでどうせまた鬱に滅茶苦茶にされてしまうだけ・・・

【2023】➡それでも問い続ければ見えてくる!何があっても問い続けよう!




~人生の全てに意味があるから恐れずにあなたの夢を育てて~


【2013】➡確かに意味はあるかもだけど鬱があったら布団からでることさえ出来んのよ!

     だから夢なんて育てても無駄、そもそも育たない・・・

【2023】➡その通り!今の苦しみも乗り越えさえすれば貴重な人生の糧になる!

     諦めさえしなければきっと乗り越えられるし、夢も育てられるようになる!




こんな感じで、そのときの状況によって180°違った解釈になるんですね。



あの頃は暗い部屋で独りで悩むことしかできませんでしたが、

今ではくさんの味方や同じ疾患で苦しむ仲間、理解者がたくさんできました。



独りでは乗り越えられない壁もみんなの力を少しずつ借りれば乗り越えられる!





最後に


そして最後に、30歳の絶望している自分に言いたい



40歳の自分に手紙を書こう!



すぐには理解できないかもしれないけれど、

どんな時でも諦めさえしなければ必ずそこには希望があることを

教えてくれるでしょう



40になった俺を信じ続けろ!



KEEP ON BELIEVING!!!




PS:この文章を最後まで読んでくれたあなたが幸せであることを願います


THE END

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