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執筆者の写真岡﨑幸治

10年前、人生どん底期の始まり 第1話

2013年8月1日


2012年4月から2013年8月までのおよそ1年間で、2度の休職失敗と3社の正社員を退職し、

4社目の正社員採用されたのが2013年8月1日でした。



百貨店などに納品する比較的高価なスーツを作る会社でした。



その頃は、今から考えると良く分かるのですが、デフォルトが中度の抑うつ状態で、

寝ている時間以外は漠然とした大きな不安に襲われており、心がバラバラに砕け散る寸前でした。



何の知識もなかったあの時は、そこまで追い込まれていたにも関わらず爆発寸前の自分にまったく気づくことが出来ませんでした。



入社してすぐお盆休みに入り、休み明けの出社の日、それは突然やってきました。




違和感


いつも起きる時間より少し早めに目が覚めた私は何か違和感のようなものを感じました。



会社に行けないかもしれない・・・



とはいえ、せっかく入社した会社で、しかも入ってまだ1ヶ月もたっていなかったと

いうこともあり、わずかな力を振り絞って準備をし、電車の駅へと向かいました。



いつもであれば、朝の準備をし、電車に乗る流れの中で少しずつスイッチがオンに

なっていくのですが、この日ばかりはまったく切り替わっていきません。



それどころか、絶望感のような心の根底にヒビが入った、そんな感じでした。



電車に乗り福島駅に到着、そこからまた電車に乗り換えるのですが、乗り換えの電車に

すぐに乗れず、福島駅のベンチに座ってうずくまっていました。



この時点で遅刻決定、



会社に電話しなければ・・・



この頃は吃音が酷かった時期で、スマホを取りだすも吃音不安が大きくてかけられない



遅刻の連絡もせず、しばらくベンチでうつろな状態でうずくまっていましたが、

意を決して乗り換えの電車に乗り、会社へ向かいました。



砕け散った心


電車から降り、フラフラと会社へ歩く。



朝礼はもう始まっている。



1遅刻の連絡はしていない。



優しく穏やかな上司だったが、連絡なしの遅刻、きっと怒られるだろう・・・



会社の建物の前まで着いたとき、心が砕けでバラバラになっていくのを感じた。



第2話へつづく

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